個人的な感想としては、見ていて面白かったし楽しめたけれど
「面白いから」とか「楽しめるから」とかいう理由は抜きにして
現代この情報社会で生きているからには「見ておくべき映画」だと思います
この映画は実話で、しかも2013年･･･かなり最近起こった出来事です
このレビューを読んでいるあなたの年齢は知りませんが、きっとスノーデンによる暴露が行われたとき、あなたはこの世に存在していたかと思います
これは実際にあなたの身に起こった出来事、あなたが当事者の物語です
政府や政治についての考え方は人それぞれだし
スノーデンは正しいことをした、人間が持つ権利を守った英雄だ！と解釈する人もいれば
知らぬが仏で済んだ話なのに、彼はわざわざ告発し国防のクオリティを損ねた悪人だ！と解釈する人もいるかと思います
情報を監視することにより何件ものテロを未然に防止できていたこと自体は紛れもない事実だし、スノーデンがCIAの訓練で「順序を守れとは言われなかったので順序を無視した」と言って驚異的な成績を収めたシーンも比喩が効いています
「もし自分ならどうしたか？」ではなくて「実際に自分はどうしたか？どう感じたか？」という視点で見てみましょう
(その"考えさせる"こそ、彼が自身のリスクをかえりみず告発した理由そのものです)
俺は2013年にスノーデンが内部告発したとき
「もしかしたらと思ってたけど、マジでやってやがったのか」と思いつつも、それほど驚いてはいませんでした
どこか他人事のような気がしていました
ちなみに
主人公であるスノーデン役を演じるジョセフ・ゴードン・レヴィットがマジでスノーデン本人にしか見えない
本編の最後、エンドロールが始まっても少しだけ「後日談」のような映像が続きますので、ぜひスキップせずに見てください
その後日談で使われている映像は役者ではなくスノーデン本人です、見分けが付かない･･･！
