はい、きました。実際に起こった出来事をベースにした映画でありがちな、『エンドロールで本人の映像が流れる系』の演出が。良作であればあるほど、ラストに実際の事件のニュースやテレビのインタビュー映像などが出てくる傾向があるというのはこれまでのリサーチ（私調べ）で明らかだが、今回は非常に珍しい〝作品のために新たな本人映像を撮ってる系〟であり、〝映りを気にしてちょっとカッコつけてるんじゃないか〟疑惑も湧いてくるケースだった。
とはいえ、どれだけスカした画角で撮られようとカッコつけようとスノーデンさんなら許される。彼が貫いた正義があまりにも立派すぎるからだ。正しい告発をしたのに国外追放されたってエピソードだけで一生話に困らない。IT史の教科書に載っちゃうくらいの英雄。
仮にもし自分の携帯のメール、通話記録、SNS、写真など全部見られていたとしたら、その事実を知った瞬間に恥ずかしさで舌を噛み切り自害を図るだろう。いや、逆にアメリカに危険人物としてマークされてる俺カッケェってなるかもしれない。やっぱり…でも、「見られているかもしれない」という不安感はやっぱり嫌だなぁ。
監視する側だったスノーデンさんが疑心暗鬼になって精神を病まさせていくさまにそりゃそうだよね、と思いながら、スマホ全盛時代の暗部に想いを馳せる私であった。
とりあえず米国に告ぐ。お気に入りアダルトサイトのアクセス履歴を監視するのだけは勘弁してくれ。
