TAK44マグナム

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたちのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

4.0
悲報!エヴァ・グリーンは脱ぎません!


子どもたちとハロウィンパーティーを開くと、締めは映画というのが定番になっています。
去年はなぜか「ジュラシックワールド」を観たんですが、今年は本作をチョイスしてみました。
「所謂ファンタジーなんだろうなあ」と、あまり内容を知らずに観はじめて、ハロウィンぽくはないかも・・・などと思っていたらサミュエル・L・ジャクソンが美味しそうに目玉を食べたり、気持ち悪いモンスターと骸骨軍団がバトルしたりと、意外とハロウィンにピッタリで良い意味で裏切られた気分。
結果的に、我ながらナイスなチョイス!

監督はティム・バートン。
お得意のダークさも垣間見えますが、ティム・バートンにしては割とストレートなお子様向け仕様ですね。
しかし、彼らしく、気味の悪いパペットが殺し合うような場面もあったりしますよ。

主演は「エンダーのゲーム」のエイサ・バターフィールド。
この人は、何気に同じような感じの役が多いですな。
タイトルになっているミス・ペレグリン役はエヴァ・グリーン。
出てくれば脱ぐようなイメージがありますけれど、本作では脱ぎようがなかったみたいですね。
ハヤブサに変身するところで一瞬だけでも全裸になったりしてくれたら、さすがエヴァ・グリーン!と賛辞を惜しまないのになぁ。
まぁ、子供と観たからハードに脱がれても困るんですがね(苦笑)
敵となるミスターバロン役はハリウッドが誇る便利屋さん俳優であるサミュエル・L・ジャクソンで、いつもと何も変わらずに飄々と演じておりますね。


同じ一日を永遠に繰り返している秘密の家。
そこでは、常人には無い様々な能力をもつ「奇妙な子どもたち」が世間の目から逃れて暮らしていました。
(「X-MEN」と似ている設定ですな〜)
主人公のジェイクは祖父の遺言から彼らの家の存在を知り、家のある島へとわたります。
そこでジェイクはミス・ペレグリンや子どもたちと出会い、自分が彼らにとって重要な能力をもつ事を知るのでした。
やがて、不死身の身体を欲してミス・ペレグリンを狙うミスターバロンの脅威が迫ってくる・・・というストーリー。


奇妙な子どもたちは、透明人間だったり、身体の中に蜂を飼っていたり、降霊術で死体を操ったり・・・と、各々が様々な異能を持ちます。
おもちゃ箱をひっくり返したようなクライマックスのバトルは賑やかで楽しいですぞ!
子どもたち一人ひとりにキチンと活躍の場を与えているのが良いです。
唯一、予知夢をプロジェクターみたいにスクリーンに映しだせる少年だけは存在感が薄かったな〜。なにせバトルでは役に立たないし。
ジェイクが子どもたちと初めて出会うシチュエーションに説得力をもたせる、それだけのために用意されたキャラクターに思えちゃいました。

SFやホラー、青春ラブロマンスの要素まで組み込んであるにしては、お話は整理されて分かりやすいです。
ただ、時間(ループやリセット)や敵の設定がやや雑かもしれませんね。

正直に言えば、ジェイクと両親の関係性の掘り下げが足りないと思ったり、そもそも双子の能力が一番使えるので彼らを前面に立たせれば良いんじゃね?とか、あんなに長く◯◯していた◯がエンジンに火を入れただけで使えるなんて都合良すぎ!とか、色々と変なところもあるのですが、うちの子どもたちはすこぶる面白かったみたいで翌朝も興奮さめやらず・・・というわけで、この評価です。


セル・ブルーレイ3Dにて