LEONkei

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたちのLEONkeiのレビュー・感想・評価

2.0
決まった時刻に毎日時計をリセットし、同じ1日を何度も繰り返す〝ループ〟の世界。

年を取らないから死ぬこともなく、何が起こるか分かっているからやり直しも効く。

こんな世界は夢物語のようだが、実際自分なら3日で飽きてしまうだろう。

人間は年齢を積み重ね肉体も衰えてくるからこそ、人間の儚さや感情の蓄積によって感動や喜びを実感する。

不老長寿を人間が追い求めたい気持ちは理解するところだが、人間は永遠でないからこそ生きている価値を感じるものではないか。

生きる苦しみより死ねない苦しみの方が、自分は苦痛に思える。

きっと映画の中の〝ループ〟の世界で生きる人たちも、それを気づいている。

エヴァ・グリーンの存在感が特化していたのと、ゴシック調の建築物などダークな描写はティム・バートンの真骨頂と言える。

自分がコドモココロを失くしてしまったのか、残念ながらそれ以外は自分のココロを揺さぶらなかった。

それは〝ループ〟の世界ではなく、現実の世界に生き日々揉まれ成長している証でもある..★,
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