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ジャスティス・リーグのロクのレビュー・感想・評価

ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)
4.0

世間ではマーベル作品と比べられてクソミソに叩かれている本作ですが自分は前作と比べると各キャラクターは魅力的に描かれているし物語の展開も以前のような難解なものから分かり易い内容へと変化しているだけでも十分満足出来ました。何より荘厳でダークなDC映画が明るく希望に満ちた作品へと生まれ変わったことには拍手を送りたい気持ちです。物語のスピード感が増した分前作までにあった重みとか深みは失われてしまったとか全体的に雑だとかザック・スナイダー監督に対する批判的な意見も多いけれど身内に起こった悲劇的な出来事のために残りの撮影も出来なかったばかりか映画の印象がココで決まってしまうと言っても間違い無い編集作業に立ち会うことにも出来なかった監督の気持ちを汲んで欲しいと思います。むしろ、責めるのであればザック監督から後を託されたにも係わらず劇場映画ではなく2時間ドラマのような編集をしてしまったジョス・ウェドンの方だと思います。どうやら「バットガール」の監督に起用されるとの噂ですが、
テレビ業界出身の彼は「アベンジャーズ」でもそうだったように映画をテレビドラマ感覚で撮ってしまう人なので映画は正直撮って欲しくないですし、本作も個人的にはザック監督と感性が似たような監督に引き継いで貰いたかったです。ワーナーもマーベルと同じように各キャラクターの単独出演作からスタートさせてジャスティス・リーグに繋げていけば良かったのにマーベルシリーズの好調を見て焦って見切り発車で莫大な制作費を注ぎ込んでヒーロー大集合作品を製作してしまったおかげで大赤字は免れないかもしれないけれど、これを教訓にして諦めずにDC映画の製作は続けて欲しいと願います。あと、ザック・スナイダー監督が作り上げた幻の3時間10分バージョンの本作は是非とも観てみたいです!
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