ヤグ

ジャスティス・リーグのヤグのレビュー・感想・評価

ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)
3.1
『オンリーワンが集まれば世界も救える』

【あらすじ】
スーパーマンが死に再び世界に闇が覆われ始める。バットマンが守るゴッサムシティは犯罪者がはびこり、同時に謎の異星人も姿を見せ始めていた。恐らく敵の襲撃は遅くない、そう感じたバットマンはワンダーウーマンの手を借り世界を守る仲間探しを始める。

【感想】
この映画ではDC映画としてアクアマン、サイボーグ、フラッシュが初登場するのだが、それらがどういう人物でどういう能力を使えるなど背景があまり詳しく説明されておらず、ヒーロー達が集まっても感情移入できず、あまり応援する気にはなれなかった。DC映画はヒーロー達を集める前に一人一人単体のヒーロー映画を作り、しっかりと長い時間をかけて観客にこのヒーローのことを理解させるべきだった。結局新ヒーローが強いのか弱いのか最後まで見てもわからなかったし、最後まで好きになれなかった。
また今作の悪役の特徴や性格は何なのか、結局何がしたいのかという背景があまりわからず、表面的な悪役だったし、ストーリー自体も楽しめなかった。
そして一番の問題点は地球に危機が迫っていくのだが、その危機感をあまり感じられなかった。地球の危機が迫った時、例えば街を壊されて市民が一斉に逃げ出したり、警察や戦車が出てきたりするのだが、今作はそういう時に一つの家族しか焦点を当てていなかった。そのためスケールもそうだし、地球の危機(=大きいこと)がすごく小さく感じてしまい、ハラハラ感はまったく無かった。
結局ヒーロー達が集まる必要があったのかなと感じた。ヒーローを集めるということは全体の迫力は増すが、反対にヒーロー一人一人の見せ場が少なくなる。今作は個人の見せ場を一応用意しているもののその演出が強引すぎてヒーローを集めて戦わせたいためにしか思えなかった。特にアクアマンが活躍するシーンがまさにそういうシーンだった。またヒーローの能力をあまり上手く活用できていないように思えた。

【この映画が好きならオススメの作品】
・アベンジャーズ
・スーサイドスクワット
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