まーく

エクス・マキナのまーくのネタバレレビュー・内容・結末

エクス・マキナ(2015年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

私には、AIのジェンダー問題について考えるきっかけになった。とあるAI研究者が、「(男性よりも)優しい感じがする、綺麗だから、といった理由でむやみに女性型AIを産み出してはダメ。それは生身の女性に対しての差別を助長させるから」と言っていたけど、まさにこの作品でその危険性を実感した。
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ネイサンはAIにジェンダーを与える意義?について、もっともらしい理由をつけていたけど、そんなものは全くのデタラメであることは一目瞭然。性的欲求は人間の根幹なのだから、AIがこういった使われ方をされるのは想像に難くない。まだAI興隆期の入り口にいる私たちは、今のうちによくこのことについて話し合い、取り決めをしておく必要があるのでは?と思った。
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アンドロイドものの作品は沢山あるけれど、ちゃんと現実世界に寄り添った問題提起をしてくれたのはエクス・マキナかな。あと、ケイレブが人間じゃないかもしれない、てのもミソだと思う。人間じゃないからこそ、あんなに迷いなく善行ができる。
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