「近未来」以上に近い将来起きるであろうサスペンス。未来は今、まさにそんな感じのSF。
1年前にAIのTayがTwitterで暴走し、差別発言やNGワードを連発し１日でサービス停止となった事件…ネット界が騒然となったのを覚えてるだろうか？
あの事件で人工知能が不道徳を覚えていく事に興味と恐怖を持ったのだが、本作はその違和感を見事に捉えたSFスリラーの良作なのではと思った。
タイトルの字面から察するに「元 機械」と読み取れるのだが、内容とともにベストタイトルで痺れる。
こういうのを見るとロボットの人権や愛嬌てどこまでなんだろうという疑問が尽きない。
ドラえもんも、AI搭載(猫型)ロボットなのに本作よりもはるかに親しみを持って受け入れられているわけで…
しかし本作の女ロボットにはただただ、恐さしか感じない。
いわゆる不気味の谷現象なのだろうけど、あまりにも人間に近づきすぎると、人間の粗さえも鏡写しにみてるようで居心地が悪くなるのではないだろうか。
とまぁ、グダグダと感想は尽きないが、本作と照らし合わせて友人と酒の肴に議論するには余りにも面白い映画だと思う。
私が倫理の先生ならこの作品とドラえもん(もしくはアトムや火の鳥)見せて生徒に議論させ、レポート提出させたい…
