世界最大級の検索エンジンを手掛けるIT企業で働く主人公が、人工知能ロボットのテストに選ばれたことで予期せぬ事態に巻き込まれるSFサスペンス。
人間と人間が作り出した人工知能との駆け引きを描いた作品。
アカデミー視覚効果を受賞しただけあって、人工知能ロボット・エヴァのデザインが素晴らしかったです。
哲学的な話も交えつつ、現実の未来でもあり得そうなリアリティのあるストーリーで考えさせられる内容でした。
途中の会話にあった、描くことを意識せず、自動的に描かなければ描くことはできなくなるって話が印象的だった。
思考や感情は作りだされるものなのか、生まれながらに備わっているものなのか。そんな事を考えながら観てました。
この映画の中だけで言えば、人工知能と人間の違いは“信じる”と“疑う”という概念の差だったんじゃないかなと思いました。
昔から人工知能は人間にとって脅威となるみたいな風潮がある様に感じるけど、その時代がすぐそこまで迫ってきている中で、現実世界の人間はどんな判断を下すのか興味深いです。
僕は生命だろうが、機械だろうが覚悟と責任を持って生み出して欲しいと願ってます。
親は子を選べず、子も親を選べないから。
