AIの存在意義を描く傑作。
SF好きにはたまらない作品だった。
人間とは何か。AIとは何か。割とありきたりなテーマではあるが、その圧倒的な映像美と台詞の端々から漂う内容の濃さで他のAIをテーマとした作品とは一線を画した完成度だった。『アナイアレイション/全滅領域』でも感じたけど、この監督は作品に余韻を残すのが本当に上手い。しばらくこの映画のことばかり考えてしまう。
人類は自らの手で自らを破滅させる「神」を造るのか。または共存しようとするか。この映画のようなことが起きる日はもう近づいている、、、いや、もしかしたらもう世界の何処かで起こっているのかも。
ストーリーも複雑過ぎず、主要登場人物はなんと4人。でもその4人がホントに圧巻の演技。特に注目したいのが社長役を演じたオスカー・アイザック。『スター・ウォーズ』でのポー・ダメロンのイメージと違いすぎて全く気づけず(笑）これぞプロの俳優といった風格だった。
文句無し。SF好きなら絶対に観ておくべき作品。
