山の景色が美しい。
おそらく人類史上初となる大事件が起こっているのですが、外の世界の山々は実に美しい。緑が映え、雪解けの水は豪快に滝となって流れ落ち、空気は澄み渡って爽やか。
自然界の真ん中で非常に先進的な科学開発を進めることが、たかだか人間が神になりきって禁忌に手を伸ばしているかのようで人類の驕りすら感じられる自然の皮肉な美しさです。
究極のＡＩを目指してチューリングテストが行われるのですが、実験を任された優秀な青年プログラマのケイレブは、ある事をきっかけに開発者であり社長のネイサンに疑念を抱き始めます。
とにかく理路整然とした映画だと思いました。AI開発に関する話し合いも理屈っぽいし、謎の全てに答えを用意してくれているんですよね。
なぜケイレブが選ばれたのか？ネイサンの目的は何なのか？ＡＩは恋をするのか？キョウコは一体何者なのか？エヴァはテストに合格するのか？
すべての謎に答えを用意してくれることでモヤモヤの残らない映画となるはずなのですが、しっかり気になる終わり方にしてくれました。
なぜなら終盤、驚きの展開！ラストの畳み掛けに目が離せませんでした。
ＳＦスリラーですが、子供が見てはいけないシーンもありますので御注意を。
