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スコピオ・ライジングのkoyamaxのレビュー・感想・評価

スコピオ・ライジング(1964年製作の映画)
3.3
夢、魔術、ロック、エロス、革ジャン、バイク、バイオレンスのモンタージュ。


アンダーグラウンドの祖、的存在。
随分前から存在を知っていましたが
なかなか鑑賞出来ずにいました。


デビッドリンチやスコセッシ、ストーンズ、ツェッペリン、デニス・ホッパー、石井聰亙とか映像、音楽他様々なアーティスト、とくにアンダーグラウンド方面に影響を与えたとされます。
観たことも無いのに世界観に憧れてさえいた気がします。
そしてついに。。


悪魔とかフェティッシュというと割と耽美なイメージです。そして夢や魔術、エロス、暴力、マシンですからね、それなりのダークで退廃的なイメージを増幅して想像してましたが、、



神話と現実には大きな隔たりがあるなと^^;
粒子も粗く黒く暗い映像かとおもいきや
明るく、無邪気に牧歌的にすらかんじます。

初めてこの作品の存在を知ったきっかけが、多分雑誌に掲載された一枚の小さーい写真で、粒子が粗い禍々しい無限の暗黒イメージそのものだったので。
いや、個人的な思い込みだったのですが。


みんなでわいわいとなんか楽しげでした笑

バイクを磨くカットやバイクレース、ドクロ、レザーのジャケットを纏う男など様々なモンタージュ映像なんですが画面も照明を直に当ててるくらい明るく、曲もポップで全体的に禍々しいというより不条理感がありました。

かなり意外な印象でしたが、それはそれで楽しく鑑賞できました。

どちらかというと、ケネスアンガーフォロワーのアーティストが増幅させたイメージの方に感化されてきましたので、その礎を見れたという意味では見応えありました。

自分はにわかの域ですが、アンダーグラウンド方面に興味がある方は、とりあえず必見の映画タイトルでしょう。
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