アキラナウェイ

アバウト・レイ 16歳の決断のアキラナウェイのレビュー・感想・評価

アバウト・レイ 16歳の決断(2015年製作の映画)
3.6
昨日は1日3本連続劇場鑑賞!これが3本目!
ちょっとヘトヘト…。

エル・ファニングって、ダコタ・ファニングの妹だったんですね…。ついこないだまで知らなかったのはナイショで。

トランスジェンダーのレイ(エル・ファニング)は男の子になりたい。ホルモン治療を開始し、自分の事を誰も知らない学校へ転校したいと願っている。離婚して女手一つで"息子"を育てて来た母マギー(ナオミ・ワッツ)。祖母のドードー(スーザン・サランドン)は同性愛者で、彼女のパートナーも含めた4人がレイの家族。そんなワケあり家族の物語。

もう、なんと言ってもエル・ファニングが輝いている!

スケボーに乗って街を滑走するレイ。
日夜筋トレに励むレイ。
バリカンで髪を散切り頭にしてしまうレイ。
見まごうことなく、君は男子だ!!

エル・ファニングが見事に思春期男子になりきって、特に彼のキレるシーンが最高!

原題はabout Rayなんだけど、レイだけではなく、祖母と母と孫の物語。エル・ファニングに加え、ナオミ・ワッツとスーザン・サランドンの演技としてのアンサンブルが素晴らしい!

ナオミ・ワッツは観る度にいつも違う印象を与える稀有な女優さん。何度もスカヨハに見えた。そっくり!そして大御所スーザン・サランドンはいつも一言多くてマギーには少し目障りな母を自然体で演じる。

邦題が的外れで明後日の方向を向いている。「16歳の決断」とあるが、レイの決断は既に下っているし、彼の決意は最初から固い。寧ろ大人である両親(特に父親)が、気が変わったらどうするのか?とか妊娠したくなったらどうするのか?と性同一性障害に対する理解が乏しくて、こっちがイライラ。

そもそもホルモン治療を開始する為に父親のサインをもらう事だけでドラマが右往左往している為、ちょっともたついた印象。もっとレイの輝いている様子が観たかったし、3世代の男子と母と祖母の描写に時間を割いても良かったかも。レイの仄かな恋心ももう少し見せて欲しかった。

物足りなかったのはきっとキャラクターが皆魅力的だったからだ!

レイと祖母のドードーがヘッドホンで音楽を聴くシーン、ワケあり家族が一堂に会して、止まっていた時間が動き出す様なシーンが感動的。