このレビューはネタバレを含みます
身体は女、心は男のトランスジェンダーのレイ&それを取り巻く家族の葛藤や触れ合いを描いた物語。
自分の考える「自分」と、外見ゆえの「周囲の考える自分」とのギャップとか、思春期の悩みとか、当事者の葛藤も描かれてたけど印象的だったのは彼に関わる周囲の人たちの葛藤。
お母さん→親としての子どもの将来に対する責任。子どもを受け入れてあげたい思い。自分の未熟さ(親に依存、すぐ泣きつく、情緒不安定気味)。昔の過ち。レイの決断によって表面化したこれらに直面して、でも子どもや祖母sと共にそれを乗り越えていこうとしている感じ
祖母s→この人たち寛容さ、厳しさ、優しさ、ユーモアがとっても支えな気がする。いてくれてよかったねと言う感じ
クレイグ→浮気されて自分の子かも分からない子のために、思い悩み、本気で関わろうとしてくるとこは良い人だと思う。
マシュー→存在感薄い。
当事者だけじゃなくて、周囲の人たちの関わり方や葛藤が描かれていて新鮮な感じがした