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アバウト・レイ 16歳の決断のaymmのレビュー・感想・評価

アバウト・レイ 16歳の決断(2015年製作の映画)
4.5
トランスジェンダー、LGBTがテーマの映画が好きでなるべく色んな作品を観るようにしている。
去年の映画でいうとムーンライトや彼らが本気で編む時は、ドラマではトランスペアレントが良かった。
トランスジェンダーの人が葛藤する姿は強くて美しい。自分自身を守るため、自分が自分であるために戦っているから。
本作もそんなことを改めて感じさせられた映画だった。

決して過剰な演出などはなく、主人公レイの苦悩やその母親マギーの葛藤、苦しみ、そして家族愛を描いた良作だと思う。
レイのホルモン治療への決断を、それぞれの視点で丁寧に描いている。
セリフで多く説明せず表情が語るシーンが多い。
その分、レイが自ら撮っている記録映像が入ることで心境や思い出がさりげなく説明されているところが上手いと思う。
エル・ファニング、ナオミ・ワッツの繊細な演技が際立っていた。
個人的に大好きな映画の、リトルミスサンシャインの製作チームというだけあってジョークも効いていて、祖母とそのパートナーが可笑しくて可愛い!
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