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アバウト・レイ 16歳の決断のいとJのレビュー・感想・評価

アバウト・レイ 16歳の決断(2015年製作の映画)
3.0
自分が女の子の身体であることを受け付けられないレイ(エル・ファニング)は母親(ナオミ・ワッツ)に性別適合手術の了承を得ようとする。しかしそれには両親の同意が必要であり、妻と別れて新しい家族と暮らす父(テイト・ドノヴァン)はレイの突然の告白にとまどって反対し、母もまた息子(娘)の将来を思ってサインできずにいる。また母と父はレイに関して別の問題も抱えていた。レイの決断によってバラバラになった家族が揺れ動く。トランスジェンダーをテーマに家族愛を描いた物語です。

僕が面白いと思ったのは、レイのおばあちゃん(スーザン・サランドン)がレズビアンであるということ。彼女はレイに「女のままでいいじゃない」と言いますが、レイはトランスジェンダー。女性のまま女性を好きになるレズビアンとは異なるので、このキャラ設定はレイの立場における悩みを強調しています。
ちなみに一説にはタイだと性別が18種類もあるそうで、、、(https://www.excite.co.jp/News/odd/Tocana_201503_18_lgbt.html)。そこまでいくともういちいち分類しなくてもいいんじゃないかと思いますが、男/女という二項対立だけじゃない考え方が広まっていくのは良いことですよね。昨今話題のMeTooなんかは完全に二項対立のためか、男性蔑視になりすぎている人もいて、それに対する反論をしたカトリーヌ・ドヌーヴが大バッシングを受けたりしていました、、、もちろんセクハラには反対ですが。この辺の問題はまだまだ解決しそうにないです。日本にはあまり広まっていない節もありますが、、、。
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