桔梗F

バンク・イリュージョンの桔梗Fのレビュー・感想・評価

バンク・イリュージョン(2013年製作の映画)
3.8
犯罪集団の華麗なる手口! 激走カーチェイス! 宙を舞う巨額ユーロ札! 鳴り止まない銃撃戦! スタイリッシュ! テンポ良し! ド派手なアクションシーン! 見どころ満載! 
2016年、ヨーロッパ全土を不況のどん底に陥れる巨大銀行に、リベンジを誓う元特別捜査官(ケン)。
謎のスペシャリスト集団を結成し、次々と銀行強盗に押し入り、貧しい民衆に金をばらまく。 
ラストに仕掛ける、華麗なるトリックで、巨悪の実態を暴こうとするが… 

↑という宣伝文句だが、色々嘘がある(笑)

まず邦題とジャケットがどうみても「ダークイリュージョン」のパクリだが、英題は「Robin hood(ロビンフッド)」
根本的に別映画を無理矢理紛い物に。

舞台は経済の崩壊した近未来ドイツ。姉が悪徳銀行に家を取り上げられ自.殺。かわいい姪は施設に…

主人公は頭取を逮捕するも法で裁けず、捜査官主人公は強盗団に…

主人公も銀行強盗だが、誰も傷つけず、貧しい人たちに施す。逆に頭取はクズで勧善懲悪がたいへんわかりやすい。※一応、銀行にも言い分はある

銀行強盗はトリックではなく、自らが警察関係者で情報は入るし、友人の天才ハッカーの力である意味正攻法な強盗。

「バンクジョブ」や「インサイドマン」、「ダークイリュージョン」みたいな華麗な強盗を期待すると爆死(苦笑)
邦題つけた担当は更迭でよい( ;∀;)

しかし、たいへんわかりやすいストーリーと復讐動機、テンポの良さ、音楽は秀逸で、B級エンタメ映画として観ればベッタベタ展開だが水準以上!!

家族愛に復讐劇、恋愛要素に仲間との確執や友情と別れ、アクション、切ないラストとエンタメ映画に必要な要素を無理矢理詰め込んでいる(笑)

銀行強盗ものなのに、ラストはなぜか敵組織に彼女と姪を人質にとられ突然救出劇になる( ;∀;)なんでやねん!

罠と知りつつ主人公は単身敵アジトに向かうのであった…こてこてです(笑)

しかし!!降ってわいたように激しい銃撃戦、ロケットランチャー、ハードな肉弾戦と(いやいや(笑)主人公は頭脳派じゃ?)と楽しくてたまりません(;o;)

ラストは完全に「マイ・ボディガード」のパクリですが許します(^^)

けして名作ではないでしょうが、B級エンタメ映画としてこれだけ楽しめれば十分です(^o^)

ベタを貫き通し勝ちです( ; ゜Д゜)b
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