マルメラ

ビリギャルのマルメラのレビュー・感想・評価

ビリギャル(2015年製作の映画)
3.9

サクセスストーリーとして成立しているし、メッセージ性も好き。
何より、有村架純のアイドル映画として、しっかりと作り上げたという印象。

原作有名モノ「もしドラ」と比較するとよく分かる。
有村架純のキャラクターをおバカなんだけど仲間を裏切らず、母親への感謝を忘れない少女にしたことで、このビリギャルを観客が応援できる。
一方、もしドラの前田敦子は挫折はするものの悪態をつき、あまり応援できる感じがしない。ゆえに終始つまらない。

また、有村架純の姿を変化させていくことにより、有村架純の金髪だったりヘソ出しファッションだったり、ちょっと谷間見えたりとアイドル映画としてサービスも満載。
作り手の意図が露骨に分かるのが、友達に遊ぶのを止めると言われるシーン。
別に、路上で言ってもいいし、カラオケで言っても良かったはずなんです。
作り手が選んだシーンが露天風呂!
まぁ、裸の付き合いで嘘なしで言いたいことを言うみたいな意味合いなのかもしれないが、99%サービスでしょうww

その点「もしドラ」はサービスシーンなし。
別に前田敦子のマネージャー姿なんて興味無いっす。
ここでもアイドル映画としての肝を抑えていない「もしドラ」。

有村架純のアイドル映画を軸に、家族の再生と夢を自分の力で実現させる少女のサクセスストーリーで包んだ一作と言えるのでは無いでしょうか。

ここから、少し苦言を。
ラストの展開が少し気にかかりました。
原作に「慶応大学に合格した話」と書いてありますし、映画の宣伝でも言ってますよね。
だったら、コーヒーで腹を壊すという展開必要だったのか?
それも二回も。
作り手はあそこをギャグにするつもりだったのだと思います。
有村架純を引きの絵で走らせたりしてますし、あそこはシリアスなシーンとして描いていない。
個人的にはあそこは要らなかったかなと。

だったら、その前に名古屋か何かの大学に受かって、友達と夜遅くまで電話とかカラオケとかしてて余裕ぶっこいてたら失敗。
そこで、先生に「夢を叶えるために最後の一分一秒まで全力を出しきれ!」
みたいなことを言われて、ハッとしてSFCに合格。
これで、よりメッセージ性を強化できるし良かった気がするんですけど。

もしくは、あそこをバッサリカットして、試験から一気に合格発表までシーンを飛ばしても良かったと思います。
なぜなら、合格するのは観客全員が分かっていることたから!!
例えるなら、「万年補欠の野球部員が甲子園でホームランを打つ話」を映画化したとして、ホームランを打つ前に腹を壊したりするシーン要らないですよね?
必要なのは、努力でそれだけの実力を身につけるまでのプロセスです。
ビリギャルはそれを描いているじゃないですか!!
正直、そこまでが良い出来だったので少し残念でした。

ちなみに、原作が無くて、どうなるか分からないサスペンス的な展開にするのなら、有りだと思います。

さて、映画の内容はここまで。
ここからは原作について、少し実体験を元にした無駄話を。
実のところ、ビリギャルは名古屋の名門校⁇の中高一貫校のビリ。
あそこまで頭が悪いのかは分からないですが、実体験で言うと、日本ナンバーワンの女子校の偏差値を誇る、桜蔭高校の女子と塾で一緒になったことがありまして、その女の子がまぁ頭が悪い。
因数分解が出来ないレベル。
自分はまぁ開成や麻布の滑り止めレベルの高校だったので、かなり衝撃的でした。
で、やっぱりギャルでしたww

ちなみに、桜蔭高校の先生の志望校の聞き方は、理系なら「理一、理二、理三、医学部、どこ?」というもの。
これガチです。
つまり、東大か医学部以外の視野は無い。
素晴らしいですね。
突き抜けてますww

おそらく、実際のビリギャルもここまでとは行かないまでも、似たり寄ったりな境遇だったのでしょう。
元々英語は出来てたとか、色々裏情報は上がっています。

だからこそ、この映画を褒めたい!
つまりは、原作や事実は置いておいて、メッセージ性を伝える為にはどうしたらいいかを考え、必要があれば原作を捻じ曲げてでも脚本を変える。
こういう姿勢が映画界に必要ですよね!

以上。
日本でナンバーワンの女子校のビリギャルに会った実体験話でしたww