ぐみちょこ

ビリギャルのぐみちょこのネタバレレビュー・内容・結末

ビリギャル(2015年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます


日本映画として完成度の高い作品。

若い子がこれを観て一人でも自分も頑張ろう!と思えれば大成功だし、これだけ高い評価がついているので近年の邦画の中でも一つ名を刻む作品であることには間違いないです。

しかし自分には合わなかった...。

でも邦画としては素晴らしいと思うんです。何だろうこのジレンマ...。

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タイトル通り内容はビリでギャルな少女が慶応大学に合格する話。

・まずこのギャルが休み明けには金髪だった髪を染め直したり非行は周りに影響されて一時的なものだったり、万引きだとか警察沙汰になるほどどうしようもない程の問題児ではない。学校も私立に通っていて実はそこまで頭も悪くないはず。
もっと根っからの不良少女で、過激なのを想像してました。タイトルほどインパクトなかった感じが残念。序盤から勉強拒否しまくるかと思ったら「やるっしょ!(゜∀゜)」て感じで友達とのカラオケ中に勉強するほど意外と真面目。
まじか...。
親を見返してやりたい!という大きい動機はあるのですがそれまでに死ぬほど勉強拒否してるわけではないから動機が薄っぺらく感じてしまって、感情移入できず。

・恐らく善人として描かれている母親、どうしてもいわゆるモンペに見えてしまい気持ちが乗らなかった...。子供には甘く、楽しく生きて欲しいってのは分かるけど勉強に疲れて寝る時間もないから先生公認で授業中でも寝させてあげて下さいってそれはさすがに。。

父親は自分の理想を押し付けるパンチの効いた人物でそれ自体は一つの表現として良かった。けど急に明らさまにいい人になってこれまた驚き。あそこまで頑固な人なら言葉にはしないけど見守ってる、くらいなら更にぐっときたはず。

・母親はいい母親像として描かれ続け、父親は改心、否定しまくってた先生も主人公を認め(?)笑顔で裸体で写真を撮る。
主人公はもちろん慶応に合格。

THEハッピーエンド!!

き、きれいすぎる...。

これが日本映画の理想とする形なのだとは思います。キラキラしていて、誰しもが努力したくなる。悪は善に変わり、万人受けは間違いなし、こういう作品に仕上げることは正解です。
でもどうしても自分には腑に落ちなくて。

・この話は実話な訳ですが、調べてみるとやはりカラクリがあったようで国語が壊滅的に偏差値が低かっただけで、英語は得意だったそう。試験科目に国語は含まれてすらいなかった。

いっそ映画向けにもっと脚色しても良かったのでは、と感じますがまぁ実話、ですからね...。

最後に良かった点を。
・生徒に熱心な塾講師
ほんと若い多感な時期に良い大人に出会えるというのは大事な事だと思います。羨ましい!個人的にはこの講師とのバディ関係がもっと見たかったので、いっそ周りの大人みんな悪として描いて信じてくれるのはこの講師だけ、ならアツかったなー。
・男の子とのやり取り
これがめちゃくちゃ爽やかで、恋愛成就まではいかないけど最後までお互いを認め高め合う存在だった。更にあのエンドをハッピーエンドにするなら恋人になりそうだけどそこをやらなかったのは良かった。この点はラストまで非常に気持ちよく見れました。