よへ

ビリギャルのよへのネタバレレビュー・内容・結末

ビリギャル(2015年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

主人公のさやかは偏差値40の底辺ギャル。坪田先生との出会いで開眼し、勉強に精を出すようになりました。
しかし、ある日、塾で小論文の課題に取り組んでいるとき、全く刃が立たず、絶望感に打ちひしがれて屋上でサボっていたときに、坪田先生が追いかけてきて、卵を持ち出して、こう話しかけました。
「この卵、仮にクララと名付けてみよう。これをここに立てられると思う?(丸いんだからムリっしょとの回答を受けて)ところがね微調整すれば立つんだよ。けど、それを君が知らないから、丸いという先入観だけで諦めた。クララだって、ハイジが立つって信じなきゃ、一生立てなかったかもしれない。だからね、可能性があるって知っておくことって、すごく大事なの。」

これに対し、さやかは、次のとおり答えました。
「さやかも知ってるよ。坪田先生が、さやかが慶應入れるって信じてること多分あーちゃん[自分の母親]も。勉強に戻ります。」

無理という先入観及び可能性の存在に気づかせるネタとして、この卵は一生忘れないようにしようと思いました。全国の親はまず知るべきですし、子どもにやって見せてあげてほしいと思いました。
また、子どもに対して何かを押し付ける「期待」はよくないことが多いのでしょうが、子どもの可能性を信じること、激励することというのは、よいことだと思いました。ただし、意識的にしてあげる、ということではなく、純粋にその気持を持つことが大事であるということもよく分かりました。だからこそ、育児で悩んでいる親にとっては難しいことなのかもしれませんが、子供のためにも、親自身のためにも、こうしたマインドシフトはしておくことが必要だと思います。
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