Aoi

ビリギャルのAoiのネタバレレビュー・内容・結末

ビリギャル(2015年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

この作品は小学生レベルの知識しかなかった主人公が、慶應というネームバリューのある大学に現役合格したっていうインパクトのある部分が大きく取り上げられてる。
たしかに坪田先生とお母さんの支えや、主人公が努力してここまで学力を上げたのはすごいと思うし、前向きな気持ちにさせてくれる。

しかし現実の受験は当日急に体調が悪くなったり、マークミスしたり、センターで足切られたり、たった0コンマ数点で落ちたり、補欠合格したり、もう一年やっても結局受かんなかったり、仮面浪人したり…
当初の希望どおりに進学する人ってどれくらいいるのだろうか。

親の意向を暗に押し付けられ、周囲の雰囲気に押しつぶされそうになりながら、たった18年そこらの経験でどこがいいかなんてわからないし決められない。

実際この主人公も英語と日本史と小論文だけ対策して、第1希望の文学部ではなかったけどSFCは合格したって感じで。

受験、就職も似た部分があるが、努力は必要だけど最後は運によって望み通りにならないこともある。大事なのはそのセレクションに縛られすぎないで、その結果後の人生をどう進んでいくかということ。そういうことにもっと焦点を当てた作品があってもいいんじゃないかと思った。

大分個人の意見に偏った長文レビュー、失礼いたしましたm(_ _)m
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