LalaーMukuーMerry

ビリギャルのLalaーMukuーMerryのレビュー・感想・評価

ビリギャル(2015年製作の映画)
3.7
「意志あるところに、道は開ける」
Where there is a will, there is a way.(リンカーン)

塾の先生がいい感じでした。生徒は先生で伸びるのですね。
          *
       *** ***
          *
ちょっと次元が違うけど、先生つながりで、最近ラジオで聞いたちょっといい話を紹介します(from 福島)
          *
小学校4年生の時の先生がとても厳しい先生でした。その一方でユーモアもあり生徒からはとても慕われていました。先生はいつも木でできた30センチくらいの棒を持っていて、その棒にはペンで「ケツピン棒」と書いてありました。お尻を叩くための棒です。生徒が悪いことをしたり、道徳に反することをしたら、先生は容赦なくその棒で生徒のお尻を叩きます。私も叩かれたことがありますが、とても痛かったことを覚えています。
          *
夏休みが始まろうとしていたある日、そのケツピン棒が長年の使用により、ついに折れてしまいました。愛用の棒が折れたことは先生もショックだったようで、なかなか捨てられずに折れた棒が机の上におかれたまま夏休みが始まりました…
          *
休みが明け、2学期の始業式。教室に入ってきた先生の目に飛び込んだのは、日に焼けた生徒達と、たくさんの棒でした。その数なんと10本以上。観光地で売っている精神注入棒をお土産に買って来る者、画用紙で作って来る者、さらには木を削ってオリジナルのレプリカを作る者など、示し合わせるわけでもなく、思い思いのケツピン棒を先生に持ってきたのです。それらを先生が来る前にズラリと並べた教卓の上は、さながらケツピン棒見本市でした。
          *
生徒たちにとっては忌々しい存在であるはずのケツピン棒でしたが、先生の厳しい指導に対して子供なりに理解し敬意を払っていたのです。その証拠が机に並べられた棒の数々でした。教室に入ってきて教卓を見た時の先生のくしゃくしゃの笑顔は今も忘れられません。そして2学期以降はすべての棒が2代目ケツピン棒として大いに活躍しました。
          *
今では体罰と言われてしまうかもしれないケツピン棒ですが、あれから30年近くたった今でも我がクラスからは、人の道に反するようなことをする人は一人も出ていません。先生の指導の賜物です。先生のケツピンありがとう。