ルイまる子

ビリギャルのルイまる子のレビュー・感想・評価

ビリギャル(2015年製作の映画)
3.0
評判が良過ぎたので、実はイーストウッドの「ミリオンダラーベイビー」級のものを期待してしまっていたのが間違いだった。感動はしたけどそれほどの深い感動は得れない。

息子が今年大学受験で彼女の様に全部成功したので嬉しかったが、結局彼の場合も人との巡り合わせによる成功だった。勿論彼の頑張りだがそこに至までには他の方々の協力や支えが全てだ。私は別にそれほどの教育ママじゃないが、親が子供にどれくらい興味があるか、教育的に育てて来たか、また情報収集しているか等それらにかかっている。それを証明する様な映画だったので、ビリだったギャル一人の力でなにか大成功したわけでもなく、感動の嵐とは。。。どうも懐疑的ではある。

最後の粘り強さは自分の力だけど殆どが周りの支えや薦めによるものだ。ただ、良いお母さんに恵まれた、素晴らしい先生に巡り会えた、その素晴らしいお母さんは仕事を夜増やしてまで学費捻出してくれた、嫌っていたお父さんも最後には全面的に協力してくれた。という訳で皆にここまで支えてもらっていたらちょっと頑張り屋さんなら誰でも良い結果を出すんじゃないのか。それに、ビリと言っても、全く勉強した事なかったんだから、地頭が良い子が本気出せばあ、そりゃ人並み以上には出来るってことだ。それになにより彼女はお母さんの指示通りに動いている。

制服かわいいと言ったらお母さんがじゃ、この中高一貫校受けてみようか、との薦めでそのままその私立の中学に進学し、お母さんが、この私立なら勉強一切しないで大学まで行けるよ、「煌めいた青春を過ごして」と言ったから勉強一切しないで毎日煌めく日々を送った訳だ(この「煌めく日々」は、なんと言ってもお母さんの願いだ。どんな事しても楽しい青春をー遊びづくし、の日々を過ごさせたかったらしい)。塾の先生が素晴らしいのだがそういう出会いをお膳立てしたのもお母さんだ。または運が齎した出会いだ。

お母さんがトレイナーで彼女はポケモンっていう訳だ。エジソンだって賢い母の支えで天才が思う存分自分の才能発揮出来たと言えばそれまでだが。。。

なんかやっぱり
「ミリオンダラーベイビー」のハングリー精神からすると、ちょっと良かったね、くらいのサクセスストーリーだ。
ルイまる子

ルイまる子