成績底辺の金髪ギャル、さやかが大学受験に挑むサクセスストーリー。
あんまり期待していなかったんだけど、
予想以上に良かった。
英単語も漢字も読めず、日本地図も分からないさやか。さやかが珍回答を連発する前半はめちゃ笑った。
縄文時代の次は少年時代って…
超デブだからこんな名前つけられたんだよ、せいとくたこ…て、聖徳太子すら読めないさやか。
実話を元に脚色や誇張もあるだろうね。
この珍回答は世間一般から見ると、バカとか天然になるけど、さやかはバカじゃない。興味がないものは覚えようとしなかったから無知なだけ。教えたら覚える。
この映画を観て、オレも頑張るぞって意気込んで大学受験しても、みんなが合格するわけじゃない。
やらなくても出来る子がいる。
やっても出来ない子もいる。
さやかは、やればできるがやらない子だった。
親身になって優しく諦めずに教える塾の先生や、塾の回数を増やすため夜も働くお母さんや、勉強に集中できるように遊ぶのをやめる友達。さやかは周囲の人たちに支えられて、さやか自身も努力した。
勉強嫌いな人たちに、この映画を観て勉強しなさい、というようなウザイ映画ではない。
バイト、仕事、部活、家族、友達、夢…
どんなことでもいいが、人生に一度くらいはガムシャラになってみてもいいんじゃない?と思える映画。
家族の再生も描かれていて、オカンを演じた吉田羊の熱演に目がうるっときちまった。