はりっち

ビリギャルのはりっちのネタバレレビュー・内容・結末

ビリギャル(2015年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

なかなか興味深い映画だった。
中学受験をきた子が「聖徳太子」を読めないし、東西南北も分からないのは、話を盛りすぎてるように感じた。
中学受験をしているのである程度の基礎や、机に向かうということができているのだから。そしてバカ高のビリじゃなくてあくまで私立女子高校(付属の大学付き)からのビリということである。

しかし、偏差値30から慶應総合政策部は、やはり凄い。本人の努力は素晴らしくそしてお父さんへや学校への反骨心というものがあったので最後まで粘り強く頑張れたのだろう。

しかし親目線で映画を観てみると、この母親は凄いと思ってしまった。
まず、子供の可能性を信じてあげるということだ。そしては本当に心から優しい。
「ワクワクするようなことをしてほしい」幼少期はそう思っていても悪の道に染まり出した時にそう声をかけてあげることが果たしてできるだろうか?


そして手厚さが売りの個別塾の受講料である。HPで確認すると1時間2000円〜
高校2年の時は、週3回、高校3年になると週6回6時から9時と考えて月15万である。
月3万しか生活費を貰っていなかったと言ってたので残りは全てパート代、他は親戚からの借金をして出してくれた。と言っていた。果たして下に2人いる中で私はできるだろうか?きっとできない。
がしかし、反抗期や行き詰まった時に、坪田先生のやり方や母親の心の開く方法が自分の子育てのヒントになるかもしれないという点で大変素晴らしかった。

坪田先生のセリフもなかなか良かった。
・「やればできる」なんて言わないでください
・可能性があるって知っていることって凄く重要だよ!

坪田先生は、ビリギャルの参考書を用意してあげていたけれど、実際は参考書をピックアップしてくれるだけで、購入するのは本人だろう。
参考書を購入するというのはハードルが高く、そして購入までの誘惑が多いはずだ。断固たる決意があったに違いない。
なにわともあれ、最後はハッピーエンドで良かった!!