またまた女性映画。
ホームレス老女+ゲイの中年の友情という英国社会で当時の白人社会では一番弱い立場の人たちの温かい話。
カトリック教会に人生を破壊されたホームレス女性の最期を精一杯のおもしろおかしさで描いているこも戯曲家の温かい目で包んでいる。
マギースミスは、公爵夫人にも、ホームレスにもなれるウルトラおばあちゃん。
音楽、車、うんち、介護、謝罪とキーワードになり事象は多い。
この映画のおもしろいところはホームレスの彼女を家においてあげる戯曲家の人格の表れが一人二役によってコメディっぽくて映画のなせる技であり、わかりやすく、話を持っていきやすいところ。
端役であのジェームズ・コーデンやクレア・ホイがチラっと出てくるのがこの映画の格を上げている。
コメディで大衆向きの心暖かくなる映画。サッチャー時代以降はこんなご近所の付き合いもなくなりロンドン市内の彼の家も億以上の値段がつくんだろうなぁと眺めてしまった。
英国の最後のいい時代だったのかもしれないね。。現実の話とはいえかなりおとぎ話でハートウォーミング。