Shibawithbread

神々のたそがれのShibawithbreadのレビュー・感想・評価

神々のたそがれ(2013年製作の映画)
4.5
神はつらい

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ところで 聞きたい
仲間に土地を与えても
奴隷のいない土地など誰が喜ぶ
そんな土地を誰が欲しがる
奴隷無しだ
結局は新しい奴隷が現れる
新しい処刑台も
新しい抑圧者もだ
全部 繰り返される
新しいアラタも現れる
だが神は無力なまま
滅入る

無力な者は
力なく腕を垂れ
タコの心臓の場所も
心臓の有無も知らず

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混沌と無秩序、雑踏の響き、未開の汚さ。
全てが薄汚い。
 汚濁に清浄な水を一滴垂らしたとて大した変化は見られない。水を浄化するには一滴一滴土を浸透して濾していかなければならない。混沌の中にありて己だけが清浄であり崇高であろうとすることは恐ろしいほど成し難いものだ。

・鎧の肩口に載っている竜っぽい飾りがなんだかお間抜けさ満載でとったほうがいいんじゃないかと思ったり
・お尻プリプリ
・いろんなタイミングで志村後ろーってなる
・KOE-DAME
・甲冑とボウガン
・ソプラノサックス

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確実にその場所が存在しているかのような世界観作り。
群衆に混ざっていく視点、思わぬほど近い距離から向けられる視線。
映画というより何だかタイムスリップでもして混沌の中に身を置いているかのような現実と非現実の間。

合間合間で演奏されるサックスの音がいい。サックス弾けるようになってみたいなあと思い続けて早数年。