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ミルカのKUBOのレビュー・感想・評価

ミルカ(2013年製作の映画)
4.0
【2015 アーカイブ】

今日は昨年のインド・アカデミー賞を14部門独占したという「ミルカ」のプレミア試写会に行ってきました。

上映前に監督のラケーシュ・オームプラカーシュ・メーラ(ながっ!)さんとランナー役で出演している武井壮さんが登壇。まだ有名になる前に出演したという武井壮さんは珍しく真面目に作品との縁を語ってくれました。

作品はインドの伝説的陸上選手ミルカの物語ですが、主演のファルハーン・アクタルがいい。爽やかなオダギリジョーっていう感じ(^^)。

冒頭のレースシーンから子どもの頃の印パ分離独立の時代に跳ぶ斬新な映像からグッと掴まれます。他国の現代史って本当に知らないなと思わされたけど、印パ分離独立の際にほとんどの家族を殺され命からがらインド側へ逃げて生き延びたミルカは、過酷な状況を力強く生き延びて、軍人になってからその走りで身を立てていく。

世界最速の男になるまでのスポーツを描く部分と、印パ分離独立の際の心の傷を乗り越える部分とが絶妙なブレンドでひとつの作品になっている。

各時代を色の濃さやフィルムの質感で表す手法や、度々ある時代が変わる際のエフェクトなども斬新で素晴らしい。エンド近くのあるシーンでもうるっときました。この監督、いい絵撮るな〜。

インド映画No. 1の触れ込みは伊達じゃない。感動します!
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