これ実話なの?!
2014年のアジアン映画祭でかける予定が急遽キャンセル(出来上がってない、か運ぶ工程でか、どっちか忘れましたが)。
その時のタイトルは「走れ、ミルカ、走れ」でした。
代わりに上映されたのは「チング2」すでにパンフレットや諸々の印刷物は差し替えられていた。
直前のキャンセルだった割に手際が良く、チング2は公開直前だったのもあって色んな憶測を生みましたね当時。
しかしなんと2015年に一般公開!
見たかったのをAmazon先生で見つけました!
インド映画にしては短めの2時間半。
ミルカは小さな頃からスポーツ満点。天真爛漫。
両親を戦争で亡くした為、幼い頃から姉に育てられる。
年頃になり、仲間と走ってる列車から石炭を盗む、って仕事していたら水汲み場で美しい娘に一目惚れ。
彼女の家に手紙を投げ込んで求婚!だがブラブラしているミルカにお父さんはいい顔をしない。
彼女と結婚するために堅気になる!と。
その逃げ足の速さをかわれ軍の陸上選手に。
チームのいじめにもめげずあっという間にインド代表としてミュンヘンオリンピックへ行くも、周りの選手の速さに全くついていけず、今まで自分は井の中の蛙だったんだ!と思い知り、コーチに目指すべき数字、400mの記録「45.9″」をもらう。
それを目指し、練習に励む日々。
そして日本、イギリス、パリ、オハイオ、ナイロビ、オスロとどんどん大会実績を重ねてゆく。
ミュンヘンでは地元の女の子とのアバンチュールを楽しんだり、東京オリンピックではパキスタンの選手とちょっとゴタゴタしたり、政治情勢の移り変わり、幼い頃の戦争の記憶などが時々フラッシュバックで差し込まれる。
勲章を何度ももらうほど立派なインド人に成長したミルカをある転機が訪れる。
国交を結ぶためにパキスタンに来ませんか?と。
今のパキスタンはミルカの生まれ故郷で両親を亡くした場所がある。
そして因縁のカーリクとの試合まで設けられていた。
あの死体の山の上で這い上がろうとするけど上がれない、ってすごいシーンやった・・・その前の滑って転ぶ、もめちゃうまいと思った。
レースシーンもここぞ!という時はちゃんと全部見せてくれるし、間に何個も出る大会とかはうまいこと端折った説明でしてくれるので、彼のランナーとしての経歴がめちゃくちゃ分かりやすい。
走るミルカの腕筋すごかったよ!!
ラストはとても感動的な場面に。
一人じゃなかったんだ。いつも君がそばにいてくれたね。
歌も踊りも愛も涙もバイオレンスも入っているちゃんとしたインド映画であり、スポーツものとしても一人の青年の青春をおった話としても素晴らしい映画。
無駄にエンディングがかっこいいw