上映当時(2015年)の感想です。
本作を観るにあたって、とりあえずエピソード0~12を急ピッチで観ましたよ。
恐らくそれらのエピソードを観ていなくても、本作を観るうえでさして問題はないと思いますが、より楽しむためにはチェックしておいてもいいでしょう。
しかしながら93年公開のパトレイバー2 the Movieの方は絶対に観ておかないと面白さが分からないかもしれませんね。
各エピソードを通じて、時代設定がパトレイバー2以降の流れを汲んでいるわけですが、本作は特にその集大成と位置付けられているからです。
まぁ本作を観る人はパトレイバーを観てきた人だろうとは思いますけど、例えばデッキアップイベントを観て、映画も観ようかなぁなんて思っちゃう人もいたでしょうから、そういう人には細かな面白さが伝わらないのではないでしょうか?
ストーリーは特に捻りもなくストレートな展開(パトレイバー2の焼き直しとも取れる)ではあるのですが、パトレイバー2と似せたアニメっぽいカット構成や、オマージュとも取れるセリフ回しが出てくるので、パトレイバー好きはニヤリとさせられるのでしょうね。
全体的な印象としては、かなり質を高めてきているという感じがしましたよ。
アベンジャーズみたいなスケールのCGなどは邦画に期待していませんが、ポイントを絞ってCGを活用していたので、逆にそれがリアリティを感じさせる要因になっていたのではないかと思います。
パトレイバー2の雰囲気をそのまま実写にしたような映画でしたが、邦画におけるクライムサスペンスは、こんな感じで作ると安っぽさが感じられなくていいんじゃないかなぁと思いました。
邦画はそう映画館で観ないんですけど、これは成功の部類ではないですかね?