『Focus』
マーゴット・ロビーが綺麗。視線は彼女にフォーカスしっぱなし。もう彼女しか見えない。そうか、製作陣はそうやって目線を彼女にズラして映画の粗を隠してたんだな！何て巧妙で確実なやり口なんだ。お前らこそ天才詐欺師集団や！
と、冗談はさておき。
『フィリップ、きみを愛してる！』、『ラブ・アゲイン』の監督コンビの本作！！
期待と不安をもって観賞。
内容は宣伝で謳ってる通り。目線を盗んだり誘導して盗みを働く集団の鮮やかな手口と観客すら騙される大仕掛けのラストが見所。
ーそしてここが重要ー
※これただのラブコメです。
リーダーニッキーの盗みのイロハを披露していく序盤のシーンは結構楽しい。あれだけ集団にチームワークで動かれたら盗まれるのも仕方ないって納得しちゃうほど鮮やか。
バカな若者が映画を観て真似しないか不安になるかっこよさ。
アジア系の男との勝負もよくある仕掛けではあるけど、それなりに楽しめる。
しか〜し！後半ブエノスアイレスに舞台を移してからは酷い。こういう華麗な犯罪で魅力しハラハラさせるタイプの映画は後半になるにつれて計画進行し楽しませなきゃならないのに、どんどんつまらなくなる。主人公も相手役もかなりお粗末なので緊張感もなく、いざ真相が明かされるラストへいっても「これで終わりじゃなかろうな？」と不安になった。
でもその後もこれまでの酷さを許せる展開は用意されておらず終わってしまう。
そう見終わって気付く。そういうテイストのラブコメだったのだと…。そしてタダで観たから良かった……と。。。
しかし画を持たせるというか、映画として一本観客に観させてしまうウィル・スミス・ザ・ハリウッドに少し感心したり。
次はこの監督コンビには、また王道の家族ものやラブコメをやってほしい。
