社会のダストダス

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーの社会のダストダスのレビュー・感想・評価

4.8
マーベル・シネマティック・ユニバース19作目
6つのインフィニティ・ストーンを一つにし宇宙を浄化するべく、最強の宇宙海坊主サノスが立ち上がる。

最初から最後までクライマックス。
冒頭、サノス初登場シーンでなんか汚いぼろきれを引きずっているなと思ったら、その汚いぼろきれはソーだった。
ハルクとの有色ゴリラ対決に完勝し、決死の騙し討ちを図った我らが唯一神ロキ様をも手にかける。始まってから5分くらいで望みが断たれていく。

本作のメインゴリラを務めるサノスの存在感。銀河中を行ったり来たりサノスが主役のロードムービー。純粋な悪にとどまらない孤高のゴリラの信念と覚悟が映し出される。
トニーに対して言った「お前も知に呪われた男」という台詞、サノスもきっと考えた末に出した結論に違いない。

インフィニティ・ウォーのタイトルに相違なく、これまで登場したヒーローがほぼ総出演。
それぞれのインフィニティ・ストーンをめぐる各地の戦いを描く。2時間半これだけずっと戦いっぱなしの映画も珍しいけど、これを一本の尺の中でまとめる構成が凄い。

素朴な疑問だけどキャスティングにどれだけの金掛かってるんだろう、これだけ主役級のキャストを集めて景気良く灰にしちゃうなんて。Wikipediaには製作費約3億ドルとある、製作費の3倍の興行収入が無いと制作会社の利益にならないみたいな事何かで聞いたことあるから、最低でも10億ドルのヒットをさせる前提で作られた映画ということになる。
こんな映画の企画通るのこのシリーズくらいだろうな。

勝った方が正義を敷くのが戦争ならば、半数の命を救ったサノスは本作のヴィランではなくヒーローになるのか。
最後の“Thanos will return.”がそれを象徴しているように見えた。

マザーファッ…