こうん

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーのこうんのレビュー・感想・評価

4.5
あの「アイアンマン」から10年か…。

まだ新宿高島屋にテアトルがあった頃で、レストラン街のアメリカンなハンバーガー屋の店内で公開前の「アイアンマン」が流れていて、ナニコレチョーかっこいい!となったわけだけど、それで公開されて観にいって、複数アメコミヒーローの映画を何本か作ってやがてそれが集結する“アベンジャーズ計画”(のちにMCUと命名)を知って、興奮して知り合いに話しまくったけど誰もそれを信じなかった…なんて出来事が遠い昔のよう。
いや実際に昔なんだけど、なんかずいぶん遠くへ来てしまった感じがするなぁ。

…とはいえ最近の僕にとっては、「マーベルまんが映画」などと軽んじてきていたMCU映画だけど、今度は超弩級のが来た。来ましたねぇ。
有無を言わせない圧力があります。歴史の重み。

もはや面白い面白くないのレベルではなく、ただただ茫然陶然唖然蕭然とする映画でしたね。
よくこんなのこさえたね。
「仁義なき戦い」でいうと「頂上作戦」ですよ!
さんざんな抗争ののち、最後に小林旭と菅原文太が「間尺に合わん仕事したのぅ…」って寂しそうに呟くんだ。
本作における旭&文太は誰?(笑)

とにかく、娯楽産業映画の最高峰であり、映画そのものが映画史に残るクリフハンガーかもしれない。
これで1年待てってか!
まさかここまで話が進んで、展開予測不可能な時点で放り出されるとはね!
どうなるんだよ!

本作への興味としては
・各キャラクターがどう絡みどう魅せてくれるのか?
・サノスの謀にアベンジャーズは立ち向かえるのか?勝てるのか?
の2点だと思うけど、もうね、前者は期待通りだったし、後者は期待を突き抜けてしまった。

こんなにキャラクターストーリーそのものにドギマギしたのは久しぶりです。
久し振りに固唾を呑んで展開を見守ったよ。

ソーとGotGの合流には胸の去来するものがあったし(待ってました!)、その直後に爆笑もした。お前らガキかよ。で、グルートの反抗期の愛おしさね!ソーもどん底からのライジングで雷神パワー全開で超アガる。
サノスとハルク(体格が同じ!)のステゴロバトルも興奮したし、ハルクバスターに乗るのアンタかよ!というのも楽しい。ブラックウィドウとオコエさんのバトルレディ共闘も燃えるし、他にもあれもこれも…で、登場人物多すぎるし、見どころ多すぎ!

それもこれもこの10年で積み上げてきたものの一気に大放出の喜びと、その大放出のなんと巧みなことよ。
MANPUKUです!

そして、その積み上げてきたものが灰燼に帰してしまうかのような虚しさ…
中の人たちと同じように、観終えて1日近くたった今でも受け止めきれてないですよ。

でもまぁ、もう何回か観て、雄々しく続編を待つしかないですよ。
あのラストは実は、なんか、裏があると思いますよ。夢オチとか!
まじ夢であってくれの気持ち。かつてスターク社長が見た悪夢そのものだったもんね…。

気持ちを紛らわすために、ビジョンに爪があるんだなぁとなんか不思議に思ったのを書き記して終わりにします。
(サノスには若干髭が生えてた)

「アッセンブル!」の高揚感は次作に期待しますです、マザファッ
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