このレビューはネタバレを含みます
2018年日本公開映画で面白かった順位:1/165
生涯で観た映画の中で面白かった順位:7/2000
ストーリー:★×500
キャラクター:★×500
映像:★×500
音楽:★×500
映画館で観るべき:★×500
マーベル・シネマティック・ユニバース第19作目。
『アベンジャーズ』シリーズ第3作目。
前代未聞の規模感で展開される世界観に驚きと興奮の連続!
◆ほぼすべてのスーパーヒーローが集結する興奮
2008年の『アイアンマン』からちょうど10年。
これまでに出てきたほぼすべてのスーパーヒーローが集うという、前例のない超大作。
過去にも、異なる作品に違うスーパーヒーローが出てくるという試みはあったけど、今回はその規模が違いすぎる。
しかも、どのキャラクターにも必ず見せ場があるという構成が素晴らしい。
普通、これだけの登場人物がいると、扱いにかなりムラが出てしまうけれど、例え出演シーンが少なくとも、そのキャラクターのよさがきちんと出ているのがよかった。
◆史上最大の敗北という衝撃
この映画で一番よかったのは、明確かつ圧倒的な敗北を演出したところだと個人的には思っている。
ひとつの話の中で、負けがあって、最後には勝つっていう構成はよくあるけど、負けのまま終わらせるというのはなかなかないんじゃないかな。
だからこそ、メチャクチャ印象に残る。
インフィニティ・ストーンを集めようとするサノス(ジョシュ・ブローリン)。
みんなでそれを阻止しようとする流れは、とてもテンポよく進む上に、サノスの野望を打ち砕くことができるのかというスリルもある。
ワカンダ王国の大乱闘の中、「アベンジャーズは勝てるのか、、、?いや、無理そう、、、?あれ、この流れは何とかいける、、、?」というギリギリのせめぎ合い。
そこからの、あの結末だからね。。。
ホッとしたのも束の間、サノスの方が一枚上手だったときのあの驚き。。。
何度観ても衝撃。。。
こんなにも絶望を感じる映画は初めて。
もう本当にどうしようもないんだなって思えるから。
◆シリアスな中に交えるコメディ要素のセンス
全体的にシリアスな上に、ラストが絶望的という話ではあるけど、この作品、いや、MCUはいつもそうだけど、ユーモアを忘れないのも尊敬すべきところ。
特に、ソー(クリス・ヘムズワース)とガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々は、それぞれの作品でもコメディ要素が強かったけど、今回もそこは忘れてなかったからね。
彼らが出演するシーンの面白さは、物語のスケールが大きくなっても、登場人物が劇的に増えても、変わらないクオリティを発揮していた。
さらに、ワカンダ王国に着いたときのバナー(マーク・ラファロ)のお辞儀をするシーンや、彼がハルクバスターに乗って大ゴケしたときのオコエ(ダナイ・グリラ)の冷ややかな視線も笑える(笑)
あと、大乱闘中に、グルートの"I'm Groot"に対するキャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)が丁寧に自己紹介を返すくだりも最高だった!
キャップの生真面目な性格がわかるポイント(笑)
◆そんなわけで
スーパーヒーロー映画、いや、すべての映画の中で最も印象に残る敗北。
これがあるからこそ、次の『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)が映えるんだと思った。
もう絶対に観て欲しい、、、!
(2019.4.23追記)
(2022.2.16追記)