このレビューはネタバレを含みます
インフィニティ・ストーンを集め宇宙の人口を半分にする為、サノスがついに地球へ侵攻を開始する。
ヒーロー映画として最高レベルのクオリティ。もうとにかくかっこいいシーンがミルフィーユ。あの人とあの人のまさかのコラボがてんこ盛り。
であるのに、あれだけのヒーローを揃えながらサノスを主人公とした物語にしているのがすごい。彼の宇宙への苦悩は人口問題という現代社会の問題と重なるし、ラストはキリスト教のバニシングを連想させる。これはサノスが犠牲を払って神になる物語なのだ。
もちろん、アベンジャーズ4でそれぞれ目の前で大事な人を失ったBIG3の反撃が始まるのだろう。でも、だからといって3が半端なところで終わったとも思わない。
本来ならMCU10年の集大成だったはず。それをこんな形で裏切り、衝撃作品にしてしまうなんて。でも、置きにいった感のあるコミックの安直な映画化をしないことこそがMCUが築いてきた10年だった。やはりこの作品はMCUの一つの集大成だったのだと思う。