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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーのTSのレビュー・感想・評価

4.6
【今年ベスト級のアクション大作】96点
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監督:アンソニー・ルッソ/ジョー・ルッソ
製作国:アメリカ
ジャンル:アクション
収録時間:156分
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2018年劇場鑑賞39本目。
凄かった。という陳腐な言葉が真っ先に出てくるほどに途轍もない映画でした!先に断っておくと、今までの歴代MCU作品全てを見ておかないと厳しい。しかし、全作見てから挑む価値があるほど、相当力が入っている作品であると思いました。間違いなく今月ナンバーワンの映画であり、年間を通しても何本とない大傑作でありましょう。

あまり多くのネタバレは出来ないのでなるべく簡潔に書きます。ただ見てない方は読まない方が良いです。他作でも言えますが、今作は特に何も知識を入れずに見に行く方が良いと思います。そりゃあもう規模はドラゴンボールを彷彿するような感じ。地球で収まっていた事態がついに宇宙にまで波及しますから。いや、ソーシリーズやギャラクシーシリーズは宇宙を舞台としていましたが、いよいよほぼ全てのヒーローが宇宙に関わりを持つようになります。ヒーローたちが当たり前のように他の惑星に行くのにはかなり違和感を覚えますし、そもそもなんで他の惑星に行ってること自体に仰天しないのかとか思っていましたが、細かい話は抜きにして、ド派手なアクションをひたすら楽しんだら勝ちだと思いました。

ほぼ全てのヒーローに活躍場面が用意されていて、特にドクター・ストレンジの頑張りようが凄いと思いました。やはりアベンジャーズ最強はドクター・ストレンジなのか。いや、別系統ですがソーとハルクも負けていない。こんな化け物じみたヒーローたちについていってるブラック・ウィドウやファルコンにインフレを感じられずにはいられませんが、やや力不足と思われているヒーロー達もしっかりと活躍しています。

それにしても噂通り、サノスは最強を超えた最強でありました。あんな化け物に勝てる者は果たして存在するのか。サシではまず勝てないであろう相手。それは序盤にあのヒーローが証明してくれました。あいつがサシで勝てないなら誰にも勝てないだろうと。絶望を人々に与えるにはあまりにもわかりやすいものでした。もうぶっちゃけサノスが主人公なんじゃないか、というくらいの目立ちぶり。最後の決まり文句のといい、確信犯でありましょう。

とある場所での大団円シーンは先週みた『レディープレイヤー1』並の興奮度かそれ以上。とにかく金をかけまくってる映画だということは誰の目からも明らか。蓄積された業績があるからこそ、このようなド派手な大作娯楽映画を作れたのでしょう。あまりにも爽快すぎて夢中になり、150分があっという間でありました。

ラストの展開は賛否両論かもしれません。しかし、その評価は続編を待たないといけないのかもしれません。ここまでしておいて最終章でないのが恐ろしい。そこにはマーベルスタジオの絶大なる自信が垣間見れます。

さて、ここまでべた褒めしましたがやはりどうしても無理な点もありました。それはガーディアンズオブギャラクシーの連中です。僕はどうもこの人たちのノリにはついていけず、繰り出されるボケは全てつまらないと感じてしまいます。冗談なシーンだけならまだしも真剣なシーンでもボケだすから辛い。そしてそれが災いしてか、この連中は今作で最大と言っても良い粗相をしでかします。その粗相があるから物語は盛り上がるのですが、まああり得ない笑
正直空気を読めなさすぎて引きましたね。残念ながらもっと嫌いになってしまいました。今シリーズは頗る評判が良いので僕が変わってるだけなのだと思いますが、やはりいけ好かないです。

とは言え、この要素も恐らく肯定的に捉えられるでしょうから世間的には何ら問題はないかと。こんな刺激的で興奮出来る楽しい作品を作ってくれて本当に感謝でいっぱいです。マーベル史上最高レベルに規模が大きく、そしてシリアスです。人はいつ死ぬかわからないですから、続編を必ずみれる保証なんてない。でも、この続編は死ぬまで絶対に見たいところですね。そんな淡いことを言いつつ、そろそろこの辺で終わっておきたいと思います。
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