あまのかぐや

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーのあまのかぐやのネタバレレビュー・内容・結末

4.7

このレビューはネタバレを含みます

公開日に観に行けました。やはり世界的お祭りには乗っかりたいミーハー。全世界的に話題になっている大作とはいえ、エンタメしかも洋画の話題なんて、でも自分から拾いにいかない限り、日常耳に入ってこないよ、と言われちゃうのはわかってはいるのですが(そういうものなんでしょうか)

これまでのアベンジャーズは劇場鑑賞。単体ではキャプテンアメリカの第一作目以外は公開時に抑えているのが自慢でしたが、直近の話題作「ブラックパンサー」は、いつかいつかと思ううちに見逃しちゃったという失策!

思うに「ソー・ラグナロク」は観ておいた方が良いかと思います。それから「シビルウォー」も。あと「エイジオブウルトロン(アベンジャーズ2)」」と「アベンジャーズ1」を観ておくと感慨一入。ちゃんと復習しとけばよかったと思ったのは「ガーディアンズオブギャラクシー」1と2。「ドクターストレンジ」や「スパイダーマン」は前作観ていなくても大丈夫かな?という、まずはそんな「入試本番直前・傾向と対策」


これだけの登場人物が出ていて、それぞれ観ている側にも推しヒーローもあってという視点なんだろうけど、みなしっかり見せ場が用意されていて過去作観てると「うぉー」ってアガる設定もしっかりあって。キャラクターを大事にしているなぁと思う。ほんとにMCUはそういうところがすごいと思う(X-menシリーズ、つかブライアン・シンガー監督には何度心を折られたか)。

前作でようやく私のなかで愛しさが開花した神兄弟が、まさかまさかのショッキングな導入シーケンスから、「シビルウォー」でトニー・スタークと袂をわかったキャプテンアメリカことスティーブ・ロジャース派。今回、彼らはシビルウォーのラストを引き継いで国際的おたずねもの。キャプテンアメリカは名乗ってない。あのコスチュームも楯も封印して黒づくめにかろうじて胸に星がある髭面の野良キャップ。誰これ…。どこの続きだったかスコットランドで駆け落ち生活を続ける(2年も!)超常能力カップル、ワンダとヴィジョンを助けに、キャップのかおで現れたシーン、そこで滂沱の涙。そして鳥肌。

ちなみに、こーいうこと言うとウチでは「キモい」と言われちゃうんだけど、MCUでの3大推しメンはウィンターソルジャー(セバスチャン・スタン)とホークアイ(ジェレミー・レナー)スターロード(クリス・プラット)なんだけど、そのセンターには永遠の心のヒーロー・キャプテンアメリカがいる。それでも作品が進むにつれ、トニー・スタークもどんどんいとおしくなってきてるし、ラグナロクでは、これまで私のなかで消化できずに困っていた神様兄弟も抵抗なく入れるようになった、そのうえでの今作公開。つくづくブラックパンサー飛ばしちゃったのが悔やまれる。シビルウォーでの登場インパクトあったし、ブラックパンサー的世界観は大好きだから、絶対好きなシリーズになってたはず。

あらすじや解説は、もう各所にお任せするとして、わたしの独りよがりの初見感想としては、やっぱり「大好きヒーローたちの活躍」という点では足りない。アクション、特に宇宙での戦い、というか動きがすごすぎて、これまでMCUの牽引力になってたキャラクターどおしのドラマがやや薄くなってるのは否めない気がする。

サノスが最大最凶の悪役というわりに、見た目からして鳥山明のマンガチックだし、「どーなのよ、これ」と思っていたけど、だんだんにサノスの「ひととなり」(っていうのかな?)や「行動原理」みたいなものがあり、恐ろしいことにサノスが主人公の宇宙開拓物語みたいに思えてくる。そして「これがみたかった!」はずのヒーローたちはその瓦礫の中で倒れ、朽ち、灰と化す・・・え、ちょっとまって、なにこれ、わたし何を観に来たんだっけ?!?!と。

これ二部作になるって話。ずーっと前に聞いた気がするけど、すっかり忘れてた。あと1年待っても、このあと想像を絶するようなカタルシスが待っているんでしょうね。そう信じてます。まったく疑いなく。あれほど緩めな悪役だったサノスにここまで恐怖を感じ、サノス許すまじ、と思わせ。この閉そく感というか、逃げ場なしの追い詰められ感を打ち破るために、後半彼ら満身創痍のあいつらが戦う。そんな期待。ここまで彼らヒーローたちを、チームとしても単体としても、これだけ丁寧に描いてくれたこのシリーズですもの。たぶんね、大好きホークアイも「ひゃああっ」って、ここぞという登場みせてくれると思う。信じてる。スコア0.3足りないけど、残りは後半5.3にするつもりでとっておく。

これ読んでいる人もMCUを観てきた人以外、全然意味わからないだろうな、って思いますが、本名とコードネームとごちゃごちゃなうえ、ただでさえキャラが多いし、地球パート(NYとかスコットランドとかワカンダとか)も宇宙パート(石を探したり武器を調達したりでいろんな星を移動する)などなど舞台があっちゃこっちゃいくのでMCU検定準2級ぐらいの私でもちょっと情報処理が追いつかない感がありました、だから今回は吹替で観て正解。米倉さんのブラックウィドウ、ファルコンの溝端さんの吹替えも全然気にならなくなりました。なんにんか女の子キャラで気になる声があったけどねってのは小さい声で。

夫は「一本で成り立たない映画なんて面白くないよ(DCのときわたしもそう言っていましたが)」と終始眠そうでしたが、どうなんでしょう。(実際彼とは「キャプテンアメリカシリーズ」も「ドクターストレンジ」も一緒に観てるはず、だったんですが)実際、前作の「エイジオブウルトロン」もつまらなそうだったしね・・・。次回から一人でいこーっと。

それからもう一言。
公開日の夜最終上映、満席で前後ぎっしり埋まっていたんだけど、誰一人として携帯開いたり、おしゃべり、食べ物の袋など、大型シネコンにありがちな「イラっ」が全くなかった。エンドロール後まで、周りに人がいるの忘れるぐらい、みな一様に映画に集中してたことに、あとから気づいた。この劇場埋め尽くした人たちみーんな公開を待ってたファンなんだろうな、と思うとすごくうれしかった。まる。
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