mrかっちゃん

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーのmrかっちゃんのレビュー・感想・評価

5.0
2008年から始まった映画史に残るプロジェクトマーベルコミックスのヒーロー達をクロスオーバーさせ各作品が互いに干渉し合い世界観を共有させて行く。
そして現代のエンターテイメント映画の頂点に立つMCU。
その10年間の歴史を締めくくる記念作品。
2019年公開の後編と合わせての2部作構成。

MCUは今作で19作品目に当たりますが、
その中で数々のヒーロー達が誕生し胸が踊る活躍や自分の運命や戦う意義に葛藤し単なる超人としてではなく人間味あるキャラクターとして描いてきたからこそ愛着と絶大な人気を集めて来たのだと思います。

そして今作は「アベンジャーズ」からほのめかされて来たサノスという絶大な力を持つ敵に全員で立ち向かうという話。
まさしくラスボスに相応しい名に恥じない最強という強さを見せつける。
冒頭であいつが叩きのめされることでいきなり強さを見せつけますが、総動員で挑んでも完膚なきままに叩きのめされて行くヒーロー達は過去作では観たことがない。

サノスは絶大な力を持っていて強い信念があるだが唯一の弱点は愛し方が不器用ということ。
どれだけの生命を虐殺しても心は痛まない。
だが不器用ながらにも愛する者がいた。
その人からは拒絶され愛してないと言われても、彼は愛していた。
愛情を伝える方法を知らなかったのだと思う。
だからこそあの場面であの行動を取ったのだと思う。
この作品はサノスを単なる世界を征服するという頭の悪いキャラにせずに悪役として魅力的にしたことが、彼が世界の生命を半分にし宇宙全体のバランスを保ちたいという行きすぎた考えに説得力を与えているところがいい。
しっかりと掘り下げされていると思います。
この物語はサノスの話なのかもしれない。

勿論サノスに立ち向かうアベンジャーズメンバーに加え、ガーディアンズオブギャラクシー、ドクター・ストレンジ、スパイダーマン、ブラックパンサーとみんな出てきて一堂に集結するというのは本当に夢のような時間でした。
アイアンマンの新スーツとかもうかっこよすぎるシーンの連発でずっと興奮してました!
ガーディアンズオブギャラクシーのギャグのセンスには爆笑してました。
ドラックスは過去作一番アホです
1時間も眺めているのはダメだよw

この作品は10年間積み上げてきた物と予想の度肝を抜く展開と幕引き。
喜怒哀楽の感情の全てと魔法と夢が詰まった最高のエンターテイメント映画!
公開初日のオールナイトの回で日にちを跨いで鑑賞しましたが、本当に興奮して寝れなかった。

海外のレビューサイトに書いてありましたが、「帝国の逆襲に並ぶ完璧な続編」という表現はまさしくその通り。
興奮と熱狂のあと待ち受けるものは何か。
本当に素晴らしかった。