島袋健太郎Office叛樂代表

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーの島袋健太郎Office叛樂代表のレビュー・感想・評価

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MCUを製作順に追い続けて、思わず辛抱たまらず「スパイダーマン/ホーム・カミング」「マイティ・ソー/バトルロイヤル」「ブラック・パンサー」を飛ばして観てしまった。

そのため、アスガルドで何があったのか?とか、ピーター・パーカーと社長の関係とか…色々とわからないところもあった。

因みにそれらの作品はこれから観ます。

しかし、ルッソ兄弟の仕事ぶり、ならびに、この10年のMCUの試行錯誤と攻め続け姿勢の結実として、大袈裟でなくとんでもない傑作を作り上げてしまったと思う。

特に「アベンジャーズ」シリーズの場合、単体では描き込みが不足していた部分や、作品の出来が不遇だった作品のヒーローたちにも、いわゆるコラボ的コンビネーションによってすべてのキャラクターが美味しくなってしまうという部分。

そして、主要キャラだけでも膨大な数になり複数の連なるエピソードをほぼほぼ完璧にまとめ全てを見せ場に昇華しているルッソ兄弟の手腕に脱帽。

個人的には失敗作だと思っている「シビルウォー」のブラッシュアップも完了していることに脱帽。

まだ本作では出会っていないキャップとトニーだが、雪解けは近いし、そこに説得力を持たせているのは間違いなく風格をたたえたキャップのヒゲ。
そしてピーターの父がわりとしても成長しかけているトニー。

圧倒的に違う世界観なのに、初合流のガーディアンズ組があまりに自然にこの作品に溶け込み、悲惨な内容になりがちな本作に、心からガーディアンズありがとうという気持ちでいっぱいになった。

そして悪役のサノスはまんま、ドナルド・トランプ的な正義であり、彼の支払った犠牲、彼の掲げる正義こそが、まさに権力と暴力が個人の尊厳を脅かす恐怖の根源であることまでしっかり描いている。
悪役のサノスすら、ヒーローたちだけでなく描いてしまって整理整頓が行き届いたつくり。

ひとまず現時点でMCU最高傑作。
そして、「アベンジャーズ4」への期待がハンパない。


追記:

本作「アベンジャーズ /インフィニティ・ウォー」は、黒澤明監督「七人の侍」と同じ娯楽映画の至高に到達したと言っていいと思った。