わたふぁ

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーのわたふぁのレビュー・感想・評価

4.0
今年観忘れていたもの。おせち料理というより揚げ物ばかりのオードブル的なこちらをやっと。

よくよく話を聞くと、どうやら6ポイント貯めたら世界滅亡も夢じゃないという代物インフィニティ・ストーンを最凶にして最強のラスボス、サノスさんがトントン拍子に3つ4つとGETしてしまい、残りの2つをアベンジャーズ側が所有しているから大慌て!
という非常にわかりやすいお話。

フェイズ3に入ってスパイダー君が加入して、今回はバカ銀河チームが一気に仲間入りしたことで、シリアスな中にポコっと笑いが生まれるリズム感が心地よかった。しかし今回サノスと戦う上でガモーラが非常にツラい境遇にあり、スター・ロードもふざけてばかりもいられない立場。人物相関図が上手いことできている。

そしてハルクのシークエンス。ハルクはハルクに変身したらブルース・バナー博士の姿が一切消えて、ラファロが隠れてしまう懸念がファンにはあったが、今回は最初からバナーが怒りをパワーに変えようと力を込めてもなぜか真緑の巨体になれず、最終的にはあきらめて一般人の姿で戦うことになる。
この宇宙規模の大戦でいくら強くてもワンリキではちょっと弱いし、それなら博士として知恵をフル活用する形で活躍する話があってもいいよねっていう。うん、上手いことできている。

戦闘につぐ戦闘が起こるなかで、次は誰がサノスに狙われ、それを誰がどんな形でフォローするのか。クロスオーバーしながらの助け合いが印象的だった。
アベンジャーズは全員がスーパーヒーローだけど、全員が内なる恐怖と戦っている。死ぬのが怖いんじゃなくて、愛する人を悲しませることが何より怖いから、命の果てまで戦い続けるんだね。