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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカのtamagoのレビュー・感想・評価

4.7
ここまでMCU観てきて、ほんと良かった〜って思わせてくれる、大興奮の体験でした。
とにかくストーリーが抜群に面白かった。

いつもは大義を重んじる超真面目だと思っていたキャプテンが、洗脳されて危機に陥った親友を救うためにアベンジャーズを二分する戦いに身を投じてしまわざるを得なくなる、切ないストーリーですが、その必然性に納得して引き込まれてしまう素晴らしい脚本です。
出てくるメンバーからすると、初めは、「なんで、アベンジャーズシリーズとちゃうの?」と首を傾げてしまいましたが、今回はアベンジャーズ内での私闘がメインストーリーですから、納得の題名でしたね。

多数を助けるためには少数の犠牲は仕方ないのかという永遠に解決することのない問題に真正面から向かっていく展開もシリアスでヒリヒリしました。
単純なヒーローものではなく、現実的な問題の絡め方が絶妙で、キャプテン、アイアンマンどちらかの立場に味方して観てしまうので、すごく感情移入しやすくて楽しめると思います。
僕は、これまでもキャプテン派でしたが、今作でさらにキャプテンのことが好きになりました。
バッキーは洗脳されてたの分かってるから、そのせいでいろんな不幸なことが起こってしまってるので、親友ならそりゃ助けたいよ、と共感しまくり、応援しまくり。
それを事情も知らずに敵と決めつけて襲ってくるブラックパンサーが、割と唐突に登場してくるのは、ちょっと違和感はありましたが、ブラックパンサーもカッコいいので、単体作品も楽しみです。

ワンダをはじめとして、アベンジャーズでは新顔の方のキャラ達を掘り下げていくシーンも多く、長さを感じさせない展開で、ワンダもさらにファンになっちゃいました。

ラストに向かう展開では、復讐の連鎖の悲しさが際立つ演出で、しまいましたが、予定調和な終わり方を予想してたら、あっと驚く事実も明らかになり意外な展開で最後までハラハラしました。
こんなことになってしまって、これから先一緒に戦うことなんでできんやろーに、と心配になってしまいますけど、ここからどうやってまたアベンジャーズとして活躍していけるのか、今後の展開が楽しみで仕方ないですね〜

音楽も良かったけど、撮影が迫力あると思ったら、前作の『ウィンターソルジャー』と同じ撮影監督さんで、『エンドゲーム』まで同じようなので、そこもまた期待できそうです。
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