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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカのplantseedsのレビュー・感想・評価

4.4
『それぞれ信じた道を行こう』
by キャプテン

インフィニティウォーの感動冷めやらぬうちに、こちら。
テンション上がっちゃって、プロフィール画像キャプテンマーベルに変えちゃった(笑)

こちらでも描かれているように、アベンジャーズシリーズではひとつ、
「信念のぶつかり合い」が、描かれていますね。
それぞれ、トニー、キャプテンのそれぞれの信念に至る背景を今までを通じて描き、納得させられてしまう。

飛躍しますが、わたしたちが普通に生活していても、答えのないことばかり。
ただ流されていた自分がある気もして、
一体なにを信じればいいのか、
何年か前、呆然とこの感覚に陥ったのを思い出しました。

遅すぎた気もしますが、
「そうだ、答えはすべて自分自身でつくっていかなければならいのだ」
と、心にしました。

たとえ、どういう結論になろうと、今いる仲間と違う道を歩むことになろうと、自分自身の心の声に従う。
やっぱり、それが一番正しいことだと思うから。
もちろん人に迷惑をかけることとは違いますよ。

この作品は、インフィニティウォーもそうですが、
「正しさって何なのか」と、とても普遍的なテーマを根底に一つ持っていると感じました。
ひとつは、だからこそこれほどまでに、ヒーロー映画の垣根を超えてみんなを引き付けるのでしょう。

これにちょっとつなげて、最近読んでいる、ミヒャエル・エンデの有名な作品「モモ」に印象的な文章が、

「舞台の上で演じられるものに聞き入っていると、不思議なことに、
ただの芝居にすぎない舞台上の人生のほうが、
自分たちの日常よりも真実に近いのではないかと思えてくるのです。」

なぜ人はこんなにも、虚構であるこういった表現に引き付けられるのか。
それは、ひとつ、現実や日常という中に隠れていってしまう、「真実」を垣間見える瞬間があるからだと、自分はひとつ確信しました。
虚構の中だけしか見だせない、本当の「真実」があるのだと思いました。

いや、飛躍激しくて毎度すみせん(;''∀'')
この作品を題材に、「表現」の魅力を語りたくなってしまって…

戻ります。ネタバレになるので、あまり言えないですが、
トニー、キャプテンの選択は必然といいますか、
必要なことだったのでしょうね。
どんな結果になろうと、それぞれの信じる道を歩むのが、今の正しい選択。そう感じました。

長々と、読んでいただきありがとうございました!
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