カツマ

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカのカツマのレビュー・感想・評価

3.8
アベンジャーズ予習シリーズ第9弾!ついにフェイズ3に突入しました。アントマンの再登場に加え、スパイダーマン、ブラックパンサーの初登場が熱い。アベンジャーズもそろそろ世代交代の時期?

世界平和を守ってきたつもりが、巨大過ぎる力がもたらした弊害は大きかった。あれだけ街をぶっ壊していれば膨大な人数の死者が出たことは間違いなかっただろうが、ここに来てそのツケを払わされるアベンジャーズ。キャップとトニー、お互いの価値観の違いがついに表面化し、戦争クラスの抗争へと発展。『自らが正しいと思っている人間ほど危険なものはない』という言葉は、諸刃の剣のように両者の喉元にその鋭い刃を向ける。

ソコヴィアで起きたウルトロンとの激闘後、アベンジャーズはキャプテンアメリカことスティーブをリーダーとし、再始動を開始していた。
ヒドラの残党ラムロウを追いかけナイジェリアのラゴスへとやってきたアベンジャーズは、ラムロウを倒した際の大爆発で多数の犠牲者を出してしまう。かつてのアベンジャーズの戦いでも民衆が巻き添いになった経緯があり、今回の事態を引き金にアベンジャーズを国連の管轄に置くソコヴィア協定が締結されようとしていた。協定反対派のスティーブと賛成派のトニーは真っ向から対立し、アベンジャーズは分裂状態となつてしまい・・。

この物語ではスティーブの親友バッキーを巡る問題が大きく横たわる。バッキーはヒドラに操られていたわけで、あくまで彼を守ろうとするスティーブの信念は固い。友情の狭間で揺れ動く迷えるトニーはこの物語では少し可哀想なほど。双方の気持ちが分かりすぎるほど分かるだけに、シリーズ屈指のシリアスな作品に仕上がっています。

豪華メンツのおかげでほぼほぼアベンジャーズ状態ですが、ソーやハルクが出ないのは少し残念。最強の二人がいないからこそ、この抗争は成立したのかも。
続いてはフェイズ3の残りの作品を見ていきます。まずはこの流れのままスパイダーマンホームカミングへ!
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