EDDIE

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカのEDDIEのレビュー・感想・評価

4.5
世紀の大ゲンカ!アベンジャーズvsアベンジャーズ!スーパーヒーローの仲間割れの戦闘シーンは本作一番の見所!

フェーズ2でウルトロンを前に世界を救ったアベンジャーズの面々。しかし、世界を救った代償はあまりにも大きく、世間ではアベンジャーズをヒーローと崇めるものも、危険因子と位置づけるものもいました。

そこからの本作。特に初めてアベンジャーズの一員として戦ったワンダは自分が戦うことで多くの人を傷つけてしまうと自己嫌悪に陥っており、軟禁状態に。
本作のテーマはこのヒーローとしての葛藤、そして何を信じて戦うかということにあると思います。

色んな方のレビューにもありましたが、本作がなぜ「キャプテンアメリカ」なのか?「アベンジャーズ」ではないのか?
これには人それぞれの考え方があるので否定するつもりはありません。
あくまで私個人の考えですが、やはり本作は「キャプテンアメリカ」スティーブ・ロジャーズを主役に据えた物語だなと。
私の捉え方として「アベンジャーズ」タイトルは、やはりスーパーヒーローたちが一同に集結して力を合わせて戦う物語だと思うのです。
ただ本作では、「キャプテンアメリカ」と「アイアンマン」トニー・スタークそれぞれをリーダーに、それぞれの信念と正義に従ってぶつかり合ったというのが本因です。アベンジャーズは仲違いしているので、力を合わせて戦っていないんですよね。だからこそスティーブを中心に据えてストーリーを展開しているからこそ深みが出る、そう考えています。

ラストシーンでスティーブからの手紙で締めたのも、やはり「キャプテンアメリカ」の物語と考えていたからだろうと。
そのキーパーソンがスティーブの古くからの友人で、ヒドラの暗号により二面性を持ってしまっている人間兵器バッキーの存在です。
バッキーと戦う引けない理由のあるトニー、これは終盤にある事実が判明したことで、友人バッキーを守るスティーブと戦う明確な理由が示されたトニーという構図が出来上がるのです。
つまり、スティーブもトニーもどちらが間違っているのではない。そして、最後の手紙にもあったように、お互いの信念を信じて突き進むことが大事だと。だからこそ、決別してケンカ別れとなりながらも、スティーブは自分がアベンジャーズの一員で世界を守る義務があるという理由で「いつでも呼び出してくれ」と答えるわけです。

アベンジャーズのこの人間ドラマの深さがやはり私は大好きです。ただのド派手なアクションシーンを散りばめただけでない他に類を見ない上質なヒーロー映画だと思うのです。

とはいえ、やはり本作の見所はアベンジャーズvsアベンジャーズのシーンでしょう。
キャプテンアメリカ勢(スティーブ、バッキー、ファルコン、ホークアイ、アントマン、スカーレットウィッチ)vsアイアンマン勢(トニー、ウォーマシン、ブラックウィドウ、ヴィジョン、スパイダーマン、ブラックパンサー)と超豪華!
実は私本作2度目の鑑賞なんですが、1回目がアベンジャーズシリーズの映画館鑑賞デビューがこれだったわけです。話の流れなど一切わからないながらも、このシーンはスパイダーマンをはじめとして誰もが知っているスーパーヒーローたちが大集合しているわけですから、やはり興奮しましたね。
改めて観ても、特にスパイダーマンやアントマンが笑いのエッセンスを振りかけてくれるから、より一層楽しく観ることができます。
大きくなるアントマンも凄いですが、それまでの頭を使った戦略的な戦い方が非常にユニークですよね。

ラストシーンも含めて、フェーズ3の開幕戦としてはかなりいい走り出し方じゃないでしょうか。
引き続きエンドゲームまでに残りの作品完走させられるように頑張らせていただきます!
EDDIE

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