ドストエフスキーの観る
精神疾患の療養終えロシアに戻
るムイシュキン伯爵。彼を巡っ
てのナスターシャ、アグラーヤ
ロゴージンの愛憎劇
原作未読ですが黒澤明版は何度も観てる
ので関係も大まかな筋も知って観ました
ロシア上流社会
望まない結婚を強いられるナスターシャ
とアグラーヤ。上流社会には無縁で粗野
な男だが財力でナスターシャを手に入れ
ようとするロゴージン。表面上取り繕い
丸く収めようとしてる人達の中に突然現
れたムイシュキン伯爵
隣人を愛せよ
欲深い人達ばかりの中で異質なムイシュ
キンは疾患もあり疎まれる。彼は一目で
ナスターシャもアグラーヤも不幸な女性
と見抜きどちらにも結婚申し込む。二人
の女性にすれば救われたようで落されて
みたいな感じですか
原作は長編のようだし大筋をなぞってる
に近いかもしれませんけど見応えありま
す。脚本シャルル・スパークさすがです
本作で名を挙げたフィリップの無垢さは
ピッタリ。相手の気持ちを読み取るまで
は疾患のせいか行かないので良いのかそ
うでないのか考えてしまうけど嘘はない
かと
ナスターシャのエドウィジュ・フィエー
ルのオーバーアクトが異空間作っていて
これも良いです。コクトーの映画でもこ
ういう風でした
欲の塊ばかりの中で純粋な４人
その中でもさらに異質なムイシュキン
皆を愛しても幸福には成らずであります
