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ブラックパンサーのCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

ブラックパンサー(2018年製作の映画)
3.0
【アフリカSF爆誕!】
正直、大傑作『15時17分、パリ行き』を観た後の鑑賞なので霞みました。

正直、鈍重冗長なストーリーに加え、暗い&俊敏過ぎる動きでアクションがよく分からないというヒーローものとしては致命的な欠陥をもっています。肝心はブラック・パンサーはずっとヘナチョコ且つ、脇役のオコエがチートレベルに強いのでブラック・パンサーの成長譚としても弱いものがある。

しかしだ、それを帳消しにする徹底されたアフリカ文化描写に私はノックアウトされた。象形文字のようなタイポグラフィに、アフリカ民族衣装とテクノロジーの融合、心揺さぶられるドープなアフリカサウンド。そして何よりも、イドリッサ・ウエドラオゴやスレイマン・シセの映画から学んだのであろうねっとりした部族の軋轢を魂の叫びをバックに展開する技法に私は唸らせられた。

アフリカとSFの融合、またマーベルよ、魅せてくれ!
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