塩犬

ブラックパンサーの塩犬のレビュー・感想・評価

ブラックパンサー(2018年製作の映画)
3.9
過去の因縁は迫る未来への選択へと繋がっていく。
アフリカ系のBGMが特徴的で今までに無かったヒーローの骨格が浮かび上がるような演出。なんと言ってもアベンジャーズ史上最強のジェントルマンなヒーロー、ブラックパンサーに魅力を感じざる負えない。敵、味方に限らず全てのものへの優しさを忘れない王として生まれた存在は好ましい。その優しさの中で過去の因縁にもがき、自身と国の未来について深く考えるようになる。一対一の国王を決める儀式で彼は本物の王として目指すべき未来を見つける。
ワカンダの民はもちろん、シビルウォーでも出てきたロスも今回なかなかの味を出していた。CIAとして動いていたが少しずつ友人としてブラックパンサーへ寄り添うようになる。もともとマーティンが好きなところもあって、彼のふとした瞬間滲む「マーティンらしい」演技も見ていて楽しさがあった。女性陣と並んでも比較的小柄で今回の服装がビルボを彷彿させる愛らしさがありマーティンファンとしてはニヤニヤしながら見ていた。
ちゃんとスタン・リーの登場シーンも確認出来た。むしろ今回は随分と絡み深めなのではと思うくらい大胆な出演に笑ってしまった。
今後のアベンジャーズとしては、ワカンダの技術とスタークの技術の化学反応がどう生きてくるのか楽しみ。
お決まりのエンドロール後の内容に来月公開のインフィニティーウォーへ繋がる大事な人物も出演しており、マーベルユニバースへの期待は今後高まっていく。
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