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ブラックパンサーのロクのレビュー・感想・評価

ブラックパンサー(2018年製作の映画)
3.5
う~ん...テンポが悪い訳ではないしアクションと笑いのバランスも結構イイ感じで映画自体は最後まで楽しめたんだけど他のマーベル作品と比べると地味というかあっさりしすぎでシリーズ第1作目としては物足りない感じはしましたし、マーベル作品では珍しいメッセージ性の強い作風にも多少の違和感を覚えましたね~ワーナーDCコミックス映画のように悲壮感漂う超シリアスな感じではないんだけれど個人的にはマーベル作品はやっぱりアイアンマンやマイティ・ソーのようにお気楽極楽路線の娯楽大作指向の方が良いかなと思いました。まぁ、手掛けたのが「フルートベル駅にて」や「クリード」など黒人や社会的弱者に対する差別や偏見を題材に描いてきた社会派のライアン・クルーガー監督なので仕方が無いと言えば仕方が無いんだけどね。本作がアメリカでスターウォーズの興行収入を塗り替える超特大ヒットを飛ばしているのもブラックパンサーや悪役のキルモンガーの言葉や行動を通して黒人や社会的弱者への差別や自国民を優先し他人種を排除しようとするトランプが提唱するアメリカファーストという自国第一主義など今のアメリカが抱えている問題に対する痛烈な批判をしていることを考えると納得出来ますね。重ねて言うけど映画全体としては偉大なるゴリラことエムバクやティチャラのお転婆な妹のシュリなど魅力的なキャラクターやブラックパンサーが使用する数々の武器など見所も多く最後まで楽しめましたので、続編やインフィニティ・ウォーも期待しています!
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