IMAX3Dで鑑賞。隠された超文明都市“ワカンダ”の登場シーンは、最上級の“秘密基地”を発見した感覚でとてもワクワクしました！マーベルの超大作ヒーロー映画ですが、“貧困の連鎖”や“人種差別”など現在の世界においても根深く存在する問題を扱っており、派手なアクションだけでなくとても社会派な内容も盛りだくさんの作品です。しかし、「言いたいことは分かるんだけど…」という感じで、監督の伝えたいメッセージは伝わるのですが、「(特に敵の)登場人物たちがそんなに魅力的ないような…」とか、「スーツの効力ない間、列車越しに睨み合うだけならわざわざ線路で闘わせる意味なくない？」とか、「伝統的な“儀式”を重んじるのは分かるけど、超文明を手にしているワカンダですら“暴力”によって王を決めるんだ…」「そもそも、ああいうやつを王にしたら国の存在自体が危うくなるって分かってるのにこの王位継承システムどうなん？」といった感じで、メッセージ以外の部分に気になることが多すぎて、「まぁ、ワカンダはみんなの好きなようにしてよ」と若干のどうでも良さが出てきてしまったのは否めません。メッセージはとても正しいのですが、映画としての求心力がやや乏しかった気がします。。
