塚原直彦

ブラックパンサーの塚原直彦のレビュー・感想・評価

ブラックパンサー(2018年製作の映画)
4.0
なるほど、これは世界中でメガヒットするなという納得の作品。
勿論それはマーベルとして連鎖してきた勢いとさすがのCG&アクション等クオリティの部分もあるが、それ以上に語られる内容が世界情勢を皮肉っていてまた見事なのだ。

これまで、いや現実には未だリアルタイムで虐げられている人種差別や男女格差という名の負で無為なエネルギー。
そんな馬鹿げた思考を跳ね返すかの如く、攻撃を受けるほどに力を溜め一気に弾き返すというブラックパンサーの新スーツがまさにそれを比喩している。

白人キャストがマーティ・フリーマンとアンディ・サーキスのみ(この二人もさすがお見事)というのもこれまでのハリウッド映画の裏返しでまた面白い。

そう、この映画にてくだらない時代は終わりそして変わった。確実に。
塚原直彦

塚原直彦